解決事件例

これまでに担当した事案(他の弁護士との共同受任事案も含む)のうち、医療事故情報センターが発行している「センターニュース」に掲載されたものをご紹介しています。

消化器内科

  • 人間ドックの腹部超音波検査で上腹部リンパ節腫脹が疑われるとされたため、個人医院を受診したところ、単純CT検査のみで経過観察とされ、その約半年後に他院にてステージIVの胃がんと診断されて、人間ドックの約3年後に死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2020年12月号掲載)
  • 胆管癌の鑑別を目的として行われたERCP後に膵炎を発症して患者が死亡したことについて説明義務違反があったことを指摘して示談に至った事例(医療事故情報センター「センターニュース」2022年11月号掲載)

呼吸器内科

  • 胸部X線画像上肺がんの所見が指摘されていたにも関わらず精査が行われず、約17か月後に肺がんに起因する腫瘍出血により死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2016年11月号掲載)
  • 職場での集団検診の胸部X線の異常陰影を見落とされ肺癌の診断が遅延して多発脳転移に至った事例(医療事故情報センター「センターニュース」2019年8月号掲載)

循環器内科

  • 抗血小板薬シロスタゾールを処方すべきところ、誤って不整脈治療剤シベノールを処方したことで脳梗塞を発症し、左顔面麻痺、筋力低下等の後遺症を遺残するに至った事例(医療事故情報センター「センターニュース」2021年2月号掲載)
  • カテーテルアブレーション時の大腿動脈穿刺部位が通常よりも下方となり、仮性動脈瘤による静脈圧排で下肢が腫脹を来し、小伏在静脈拡張等が遺残した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2022年11月号掲載)

呼吸器外科

  • 肺がんに対する胸腔鏡下右肺下葉切除術中の上縦隔リンパ節郭清の際に上大静脈を損傷し大量出血に至った結果死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2017年1月号掲載)

心臓血管外科

  • 幼少期にファロー四徴症の手術を受けた患者の再狭窄に対し右室流出路形成術が行われたところ、術後の再狭窄の精査が遅延して仮性動脈瘤が拡大し、修復術中の大量出血で死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2017年3月号掲載)

脳神経外科

  • 脳動静脈奇形からのくも膜下出血に対する入院加療中に、クッシング潰瘍による消化管出血を来たしたことへの対応が遅延し多臓器不全で死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2021年1月号掲載)

整形外科

  • ステロイドパルスを受けた患者が左股関節痛を訴えて整形外科を受診した際、ステロイド服用歴を確認されず、特発性大腿骨頭壊死症に対する鑑別検査や経過観察が行われなかったために、大腿骨頭の圧潰が進行した件(医療事故情報センター「センターニュース」2023年2月号掲載)
  • 中指PIP関節の皮下に達する切創を負って救急外来及び整形外科クリニックを順次受診したものの、いずれも腱断裂の可能性がある旨の説明や専門医への受診指示等がなされなかったために腱移植を要した上、中指DIP関節の可動域制限を残すに至った事案(医療事故情報センター「センターニュース」2023年5月号掲載)

産婦人科

  • 放射線治療の既往のある患者の外腸骨動脈の仮性動脈瘤からの出血の原因鑑別が遅延してカテーテルインターベンション(IVR)による止血が間に合わずに死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2017年12月号掲載)
  • 33週~37週で胎動の低下が見られ、外来受診時の超音波検査では「RIの逆転」現象が認められたが、NSTによる胎児well-beingの評価が行われないまま39週で胎児死亡が確認された事案(医療事故情報センター「センターニュース」2019年12月号掲載)
  • リンパ節郭清術を伴う子宮体癌手術の際に、リンパ節が摘出されていないことが病理検査上確認されていたものの、その事実が患者と共有されないまま約3年後に再発・転移を来たし、手術から5年9月後に死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2024年3月号掲載)

救急・総合診療

  • 胸部不快感を訴えて倒れた患者が搬送先病院で急性冠症候群鑑別のための経時的観察なく帰宅させられ、翌日に急性心筋梗塞で再搬送されてPCIを受けたが、直後に心破裂で死亡した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2022年12月号掲載)
  • 自宅で倒れて救急搬送された高齢患者が肝膿瘍と診断された後、併存する意識障害の遷延・増悪の鑑別のための頭部CT検査の実施が遅延した結果、患者がクレブシエラ・ニューモニエを起炎菌とする脳膿瘍の脳室内穿破で死亡した事案(医療事故情報センター「センターニュース」2023年3月号掲載)

皮膚科

  • 臀部結節性病変の病理診断で悪性でないと診断されたために悪性黒色腫の追加切除がなされず、約4年後に転移が確認されて死亡に至った事例(医療事故情報センター「センターニュース」2018年2月号掲載)

療養、転倒・転落、誤嚥、身体拘束等に関するもの

  • 人工膝関節全置換術実施後の入院中に2度にわたって転倒または転落したことにより大腿骨転子部骨折等の傷害を負い日常生活に支障を来すような障害を遺残した事例(医療事故情報センター「センターニュース」2019年7月号掲載)

歯科・口腔外科

  • 根管治療時に歯根部にファイルが破折・遺残し、20数年後に歯根嚢胞・根尖性歯周組織炎を発症し、抜歯及び嚢胞摘出術を余儀なくされた事例(医療事故情報センター「センターニュース」2018年7月号掲載)